元営業マン、現職人、そしてデザイナー。僕が61歳で見つけたライフワークの作り方

エール

「あなたのキャリアは、なんですか?」

こんにちは。 オジーです。

「あなたのキャリアは、なんですか?」

もし誰かにそう聞かれたら、今のぼくは少しだけ返答につまってしまうかもしれません。

ぼくは営業マンを15年、個人事業主として22年。今は、Tシャツのデザイナー。
まわりから見れば、なんとも脈絡のない、行き当たりばったりのキャリアに見えることでしょう。

しかし、ぼくの心の中では、これら全ての経験が一本の力強い線で繋がり、
今の「自分」という人間を創り上げている。そういうふうに思えるんです。

これは、畑違いのキャリアを渡り歩いてきたぼくが、
還暦を過ぎてようやく見つけた自分の居場所のように思えます。

そして、もしあなたが今、自分のキャリアに迷いを感じているのなら、ぜひ読んでほしいです。

ぼくからのエールです。

点と点①:「お客様の心」を学んだ営業時代

ぼくの社会人としてのキャリアは、22歳で飛び込んだディーラーの営業から始まりました。
その後、住宅設備の営業とメンテナンス。
合わせて15年間、「営業マン」「会社員」として生きてきました。

正直に言えば、当時は目の前の数字と目標に必死で、
これが将来何に繋がるかなんて、考える余裕もありませんでした。

その結果、仕事はしていても漫然と1日を過ごす日々。

「これがぼくのやりたかったこと?」「こんなはずじゃない」

取り組む姿勢がよくないですね。だから逃げ道をさがしていたのかもしれません。

しかし、今振り返ると、この時代も大切なことを学ぶ”時間”だったと思います。
お客様が本当に求めているものは何か?
言葉の奥に隠された、声にならない想いは?

要するに、車が欲しいお客様は、単なる移動手段が欲しいわけじゃない。
その車で家族と出かける、温かい時間かもしれない。
恋人と見る、美しい夜景かもしれない。

次に家の修理を頼むお客様は、ただ直してほしいだけじゃない。
その先にある、安心で快適な「日常」を求めているのかもしれない。

ぼくはここで、『営業の本質』を学んだように思います。

「モノを売る」ことではなく。「その先にある、お客様の物語を想像し、それに寄り添う」
それが、仕事の本質なんだと。デザインでも一番大切なことですよね。

だからこの経験は、ぼくの今の挑戦に「つながって」きているのです。

点と点②:「自分の手で創る喜び」を知った職人時代

さて、37歳でぼくは大きな決断をしました。

会社を辞め、独立して住宅設備の職人の世界に飛び込みました。
そして営業職から一転、自分の腕一本で勝負する職人の道へ。

ここでぼくは、新しい喜びを知りました。

それは、自分の手で価値を生み出し、
お客様から直接「ありがとう」という言葉をいただく喜びです。

つまり、営業時代に想像していたお客様の笑顔を、
今度は自分の手で、創り出すことができるのです。
かけがえのない経験です。

そして、職人の現場では

「仕事の段取り」「作業方法」「作業の手順」「整理整頓」「安全対策」「コミュニケーション」

たくさんの学びがありました。

こういう経験があって「やってみたかったこと」にチャレンジする。
結果、無謀な挑戦もできたのかもしれません。

点と点が線になる:デザイナーという新しい挑戦

そして今、ぼくはパソコンの前に座り、Tシャツのデザインをしブログをかいています。

ディーラーの営業マンだったぼくが。

汗とほこりにまみれていた職人のぼくが。

一見、最も遠い場所にいたように見えるかもしれません。

そして、それぞれの場所はぼくに違ったアイテムを与えてくれたと思います。

人の心を想像する

営業時代に培った「人の心を想像する力」は、このTシャツを手に取ってくれるであろう、まだ見ぬ誰かの物語を思い描く。

どんな想いで、Tシャツを着てくれるだろうか?
どんな場所に、Tシャツを着て出かけてくれるのだろう?

自分の手で形にする

職人時代に培った「自分の手で形にする力」は、その頭に描いた想いを、一つひとつデザインに落とし込んでいく。

この線は、もっと力強い方が、想いが伝わるか?
この色は、あの人の心を、少しでも明るくできるだろうか?

過ごしてきた時間

それぞれの時代
この二つの、全く畑違いの経験が、ぼくのデザインを創っていく。
バラバラだった点と点が、61歳にして、一本の線としてつながりました。。
結果、どんな過ごし方をしても”時間”は自分を作り上げていってくれている。そう感じました。

最後に:崖っぷちの夜空を照らすあかり

もし、あなたがこれまでのキャリアを振り返り、「自分には一貫性がない」と、
うつむいているのなら、

伝えたい。

あなたの経験に、一つとして無駄なものはありません。

回り道に見えても。
畑違いに思えても。

その全てが、未来のあなたを照らすための、シナリオなんです。
大切なのは、その「シナリオ」を、自分自身の物語として紡いでいくことです。

偉そうなことを言ったけれど、ぼく自身、まだ何者にもなれてはいません。
実を言うと、今も「崖っぷち」のど真ん中です。^^;

未来が全く想像できません。

でも、そんな崖っぷちから見上げる夜空にも、星は、強く輝いています。
暗がりを照らしてくれる星のあかりを頼りにぼくの挑戦は続いていきます。

そして、2029年の草千里という、ぼくの小さく輝く星を目指して。

この記事が、同じように夜空を見上げているあなたの心を、
ほんの少しでも照らすことができたなら。
これほど嬉しいことはありません。

今日は大切な時間をいただきました。
そして最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞお元気で。
また、お会いしましょう。

オジーでした。

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